「俺、真由美をモデルにしたいと思ったこと一度もないよ」
「え…?」
顔をあげると日向くんは真剣な顔をしていた。
「エマを見た瞬間から俺、モデルはエマしか考えられなかった」
「………」
日向くん…それほんと?
欲しかった言葉をまっすぐくれる日向くんに胸の奥がキュンキュンする…
いつの間にか涙がでそうな私に日向くんは頭をかいた。
「ってかヤキモチってなんだよ!」
「!」
「心配したのに…!は~もう、マジ意味わかんね~し!」
「ごめ…」
髪をぐしゃぐしゃにする日向くんはなんだか困ってるみたい。
私もうつ向いた。



