王子様の溺愛カメラマン


ドキ…ン




日向くん…私のために…

わざわざそんな事を気にしてくれて励まそうとしてくれたんだ…


私は胸がいっぱいになった。




「ちが…日向くん。私こそごめん…なの」


「え?」


「私の悩みなんて…ほんとつまらないことで…」


「………」


私の言葉に日向くんは首をかしげながらまっすぐ私を見ていた。


これ以上言ったら…バレる?

バレるよね??






だけど…


「私…真由美さんに嫉妬してたんだ」


「え?」


「あんなに仲がいいなら…真由美さんがモデルすれば良いのにって…」




日向くんの目が真ん丸になり、私の顔がどんどん赤くなっていく。



恥ずかしい…

日向くん…どんな風に思ってるかな。


だけど私は聞いて欲しかった。


この胸のモヤモヤを、ドキドキを日向くんに聞いて欲しいと感じてしまったんだ。