スタジオまでつくと私と日向くん以外の3人は帰っていった。








「俺がバイトする間、エマは待っててくれる?」


雑居ビルの階段を上がりながら日向くんは私に笑顔を向けた。


「うん…」


「エマ撮るのすげー楽しみ!」


落ち込む私をよそに、日向くんはウキウキしながらスタジオに入って行った。





私は…本当に日向くんのモデルでしかないんだね。


なにを期待してたのかな。


だけど…なんで私なの?

真由美さんでも良かったんじゃないの?