王子様の溺愛カメラマン

翌日


冬島先輩からもらったチケットをミキに見せると案の定ミキは大喜びしてくれた。





「てかさすがに私もウィンクは引くからさ」


冬島先輩のウィンクにときめく事が出来なかった件をミキに話すと、ミキは爆笑した。


「大丈夫。エマは正常だよ」


「ほ、ほんとに~?」


「うんうん」


ミキの言葉に私はちょっとホッとした。






「それより日向くんと5年ぶりの再会はどうだったの~?」


日向くんと会うことは、もちろんミキにも伝えていた。


にやにやするミキに、私はポッと赤くなった。


「すごく…かっこよくなってたよ~?」


「きゃ~マジで?見たかったな~!次はいつ会うの?」


「まだ決めてないよ~。日向くんからメール来なくて…」





結局あのあと日向くんからはメールも連絡も来なかった。


連絡するって言われたから、ずっと楽しみに待ってたのにな…


おかげで昨夜はあまり眠れなかった。