王子様の溺愛カメラマン

「エマ…」




私はいつの間にか砂の上に押し倒されていた。



日向くんは私の耳たぶで遊んでいた指先を下へ移動させた。


ゆっくり首筋をすべる指先はそのまま鎖骨を撫でた。



「っ…!」


走るような快感に思わず背中がピクッと反る。




「ゃぁんっ…だめぇ…!」


声を抑えていた分、反射的にものすごい声が出てしまった。


しかも…

喘ぎ声を超えて叫び声に近い。





「ぅおッ?!わ、悪ぃ…!」


驚いて手を止めた日向くんは私を見た。


「ごめん…やっぱ嫌だった?」


戸惑ってる日向くんの視線…





や…やってもぉた!

って、何で関西弁やねん!



は…は…恥ずかしいぃ!!




「ちが…あの…ちがぅ…」




そういう意味のダメじゃなくて…



だけどまさか感じちゃって叫びましたなんて言えないよ……