王子様の溺愛カメラマン

「手紙に書いたことだけど」




―――ドキ…


いきなりの言葉に日向くんを見ると

月明かりに光るその瞳はもう笑っていなかった。






「俺…本気なんだけど」


「…………」


「そろそろ…いいっすか?」





月明かりに揺らめく日向くんの熱い眼差し。





そろそろ…良い?

なによ、それ……





「ずっと待ってたよ……
バカ日向」




私の頬を涙が伝った。


ずっと日向くんを待ってたよ。


離れてる間もずっとずっと…
抱きしめて欲しかった。





「エマ…」


日向くんは私をギュッと抱きしめた。