最初の緊張はどこへやら



日向くんの明るく積極的な性格のおかげで私もすっかりリラックスして


私たちはマックでたっぷり2時間もお喋りを楽しんでいた。








帰り道、


私を家まで送りながら日向くんが私を見た。


「でさ、肝心の話なんだけど」


「うん?」


「エマにモデルやってもらえたら、俺まじで嬉しいんだけど…」


「!」


「やってくれる?」


歩きながら隣の私を覗き込むようにお願いする日向くん。


「……///」


私はドキドキが止まらなかった。


「も…もちろんだよ。私なんかで良ければ…」


私の言葉に日向くんの表情がパッと明るくなった。


「やった~スゲー嬉しい!ありがと~」


今にも私に抱きつきそうな無邪気な日向くんに、私も照れながら笑い返す。


こんな風に男の子とじゃれあうのは初めてで…


私はまるで初めての彼氏が出来たような錯覚に陥っていた。