「わかった…私日向くんを応援する」


「……!」



日向くんは顔を上げた。


「日向くんの夢は私の夢だよ。だから…私応援する…!」


「エマ……」



私の頬にぽろりと涙が流れた。


「日向くんに負けないように…私も自分のこと頑張るね」


「………」


「だから…日向くんも負けちゃダメだぞ」



ギュッと目をつむりポロポロと涙を流す私に…


日向くんは優しい眼差しを向けた。




「エマ…ありがと」



日向くんは私の頬を優しく包んだ。


まだ少しひんやりする大きな手のひらに、私が目をあけると


日向くんは顔を傾けゆっくり私に近づいた。





日向くん…



日向くんに合わせて私もゆっくり瞳を閉じる。




パサ………

日向くんの肩から毛布が落ち…


私たちはそのまま唇を重ねた。