王子様の溺愛カメラマン

「あ…当たり前だよ!今12月だよ!?玄関から普通に来たら良かったじゃん!」


ベッドを背もたれに毛布にくるまる日向くんは寒さで指先も耳も真っ赤になっている。


私は慌ててヒーターを持ってくると日向くんの前に置きスイッチを入れた。



ゴォォ―…

ヒーターの送風口から温風が吹き出す。



「日向くん風邪引いちゃうよ…?ちょっと待ってて?」


とにかく何か暖かい飲み物を…





だけど

そんな私の腕を日向くんは毛布の中からグイッと掴んだ。