その時





「…日向くん?」




その声に下げていた頭をあげると、目の前に淡いブルーのスカートが揺れていた。


そのまま顔をあげると、白いノースリーブの襟つきのシャツ……


あぁ、これがカットソーってのか。





さらに上を見ると

栗色の髪をサイドにゆるく束ねて、大きな瞳が俺を見つめていた。





目が合って

脳に軽い電流が流れた気がした。




眠気は一瞬で空の彼方へぶっ飛んでいった。






エマはまさに美少女だった。