王子様の溺愛カメラマン

そっか……。


大学は行かないって選択もあるよね。


うんうん…






「撮影って…どのくらいかかるの?」


「短くて半年、長くて一年かな。」


「い…いつから行くの?」


「冬休み入ったらすぐ」


「…………」







日向くんの言葉に頭が貧血を起こしたみたいにクラクラしてきた。





「じゃあ…X'masはいないんだね」


「………」



何も言ってくれないことが、肯定を意味してるんだと思った。






『俺は北山さんに付いて行くつもりでいる』


日向くんはそう言った。



日向くんは…

日向くんの中ではもう決定事項なんだね。




そして今日は…

それを言うために私に会いたかったんだ。






浮かれてた自分が馬鹿みたい…