王子様の溺愛カメラマン

おじさんは俺とエマを交互に見ると、小さく顔をしかめた。



「なんだお前たち。別に…誰も反対なんてしてないだろ?」






「………え?」


「俺がいつ反対なんて言ったんだ」


「…………」





…え?

いや、だって……

えぇえ??!



俺は混乱しながらおじさんを見た。


確かに…おじさんは反対は一度もして…ない…けど。


あれ?

そうなのか?


……いやいや!


でも、顔とかオーラは完全にキレてたぞ…?!





そんな俺にエマのおじさんは、ふと笑った。


「むしろ…その話が本当ならヒロキの息子とは思えんな」


「…!」


「まともに育ててもらって母親に感謝しろよ…?」


「!!」



完全にぶちキレてたと思ってたおじさんの笑みに、俺はドキッとした。