王子様の溺愛カメラマン

そうこうしながら、エマと過ごす朝食タイムは和やかに過ぎていった。



いや…

和みすぎてしまったのが悪かったのか。





お皿はすっかり空になり冷めた珈琲を飲みながら親父はオカンを見た。


「おい。そういや向こう行くのって何時なんだ?」


「え?あなた昨夜10時って言ってなかった?」


「あ?…そうだっけ?」



全員が時計を見るともう9時だった。






「………は?」


なんで3時間も過ぎてんだ?


てか間に合わねぇじゃん…!