王子様の溺愛カメラマン

「私もお手伝いしていい?」


「お~」


エマは冷蔵庫からほうれん草と豆腐を取ると、手早く味噌汁とおひたしを作った。


ほうれん草のおひたしの上には鰹節まで飾られてある。



「…スゲェな」


さすがの日向マンもこういう料理は出来ない。







そうこうしている内に親父とオカンも起きてきた。


リビングに並べられた朝食をみて親たちは目をパチパチさせた。


いつもベーコンと目玉焼きだけの味気ない食卓なのに


今日はエマの力で緑と汁が加わりそれなりに見えていた。



「エマちゃん、マジで良い奥さんになるよ。早く嫁においで」



朝から親父はまたそんなことを…