王子様の溺愛カメラマン

リビングに行くとそこはまだ薄暗く、オカンも親父も寝ているようだった。



時計を見ると6時前。



俺は台所に向かうと冷蔵庫を覗いた。


日向マン特製の目玉焼きでも焼いてやるか。


うちは共働きだから休日の朝は俺が朝食を作る事が多い。


普段早起きだし休日くらいはゆっくり寝とけよってことで。





カチッ

俺は手慣れた感じでコンロに火をかけてフライパンにベーコンと生卵を落とした。


ジュウッ…と香ばしい香りが漂う。






「へぇ、日向くん料理出来るんだ~」


髪と顔を整えたエマが俺の隣に立った。


「別に意外でもねーだろ?」


放浪癖のある俺。

サバイバルとか超大好きだし。


日向マンに不可能はねぇんだよ
ハハハハ!




……ってエマがいるからって俺調子乗りすぎか…


まぁ、ケチャップとマヨネーズさえあれば大抵のもんは旨くなる。