「余裕なんて…あるわけねぇじゃん」


俺は息継ぎの合間に声を漏らした。


「多分…エマより余裕ねぇよ?」




俺の言葉にエマは頬をより赤くさせた。


「日向く……ん…」






誘う唇に我慢の限界だった。


俺は吸い付くように唇を合わせるとさらに深くエマを求めた。


エマは小さく喘いだ。


「…ぁ…っ」


シャツを握ってくる手にはさらにギュッと力が入る。






――…そんな声だすな

マジで止まらなくなる…。






俺は唇を合わせたまま腰を浮かせるとそのままエマを後ろに押し倒した。




ドサッ…


「あっ…」


上から攻める姿勢になると俺はそのまま舌をねじ込んだ。


熱い吐息が重なり合い体が燃える。




エマが欲しい…

すげぇ好きだ…



性欲は本能。

目覚めた本能は止まるところを知らない。



沸き上がる気持ちにこのまま身を任せてしまいたかった。


深く深く絡めて、エマをもっと感じさせてやりたい。


静かな部屋に息遣いと唇が交わる音だけが響き、さらに本能が刺激される。


俺のシャツを握ったままエマもまんざらじゃなさそうだ。