王子様の溺愛カメラマン

エマは頬を赤らめながら俺をにらんでいた。




「エッチなカメラマンに仕返し」


「!?」



「あんまり言われると…恥ずかしいんだよ?」


「!」




目を潤ませるエマに、俺の心臓がバッコンバッコン暴れ始めた。






「ご…めん」


俺は尻もちをついたまま謝った。


しかしエマはその瞳を潤ませたまま唇を尖らせた。



「日向くんばっかりズルいよ」


「……へ?」


「私なんて…急にお泊まりで馬鹿みたいにドキドキして…嬉しかったり一人で空回りしたり…」



エマは真っ赤になりながらうつむいている。



「なのに日向くんはいつも余裕で…ズルい」