王子様の溺愛カメラマン

「!!」





不意討ちにも近いそのキスに、私は目を閉じる余裕もなかった。





え……

えぇ……?

ええぇ――――…?!







「そのドレスも胸見えそうじゃねーかよ」


「ちが…これは…んぅ」


一瞬、言葉が交わされたけどまたすぐに塞がれて。


日向くんは反論すらさせてくれない。


む、胸なんか見えないよ……
(…日向くんが覗かなきゃ)






「…可愛すぎてムカついた」


「そ、んな……んん」


離れてはまた塞がれての繰り返し。


私の唇を浅く深く包み込み刺激してくる日向くん。



私のファーストキス…


もう喋ってるのかキスしてるのか分かんないよ。


だけど

ただひとつ分かるのは



日向くんの唇はすごく柔らかくて吐息は驚くほど熱くて…





体から力が抜けてしまう。