その内に開演時間となり開けられていた扉が締められた。
日向くんはまだ見付からない。
間もなくして照明が変わり、オーケストラの生演奏が華やかなものに変わった。
グランドピアノの隣で声楽科の生徒がマイクの前に立ち
美しい歌声を披露するとそれを合図に会場の中心でダンスタイムが始まった。
パートナーに次々とエスコートされ踊り出す女の子たち。
「ミキ」
「あ、ユウ君!」
友人と来ていたらしいミキの彼氏のユウ君もようやくミキと合流した。
ユウ君はミキの手を取る。
「俺たちも踊りに行かないか?」
「え、でも」
ミキは心配する様子で私を見た。
だから私はとびきりの笑顔をミキに返した。
「踊っておいでよ~!」
「………」
「私はいいからさ!」
優しいミキだもん。
きっと日向くんが現れるまで私を優先しようとしてくれてる。
だけどそんなの嬉しくない。
大好きなミキが楽しい方が私も嬉しいから。
日向くんはまだ見付からない。
間もなくして照明が変わり、オーケストラの生演奏が華やかなものに変わった。
グランドピアノの隣で声楽科の生徒がマイクの前に立ち
美しい歌声を披露するとそれを合図に会場の中心でダンスタイムが始まった。
パートナーに次々とエスコートされ踊り出す女の子たち。
「ミキ」
「あ、ユウ君!」
友人と来ていたらしいミキの彼氏のユウ君もようやくミキと合流した。
ユウ君はミキの手を取る。
「俺たちも踊りに行かないか?」
「え、でも」
ミキは心配する様子で私を見た。
だから私はとびきりの笑顔をミキに返した。
「踊っておいでよ~!」
「………」
「私はいいからさ!」
優しいミキだもん。
きっと日向くんが現れるまで私を優先しようとしてくれてる。
だけどそんなの嬉しくない。
大好きなミキが楽しい方が私も嬉しいから。



