後日ー。
私と奏太くんの関係の噂は広まった。
それは最初に奏太くんと話したときのように。
みなみは自分のことのように喜んでくれて、私も一層うれしくなった。
私は浅田くんに好きな人いないって言ってごめんなさいと謝り、好きになってくれてありがとうと伝えた。
幸せになって、と言ってくれた浅田くん。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「広野さん」
「山崎くん、どうしたの?」
「奏太来てるよ」
山崎くんが教室の外を指差す。
笑顔で奏太くんが待っている。
お昼を一緒に食べるようになって、迎えに来てくれる。
「広野さん幸せそうだね。」
「ふふ、ありがとう。山崎くんの恋も叶うといいね!」
私がそう言うと、顔を赤くする山崎くん。
「ちょ、広野さん!気づいて…!?」
私は可能性あると思うんだけど…ね。
そう思いながら奏太くんのところへ向かう。
「お昼いきましょっか!」
「うん!」
私たちは仲良く歩き出す。
そういえば最初に話したとき、なんで私の名前知ってたんだろう…
「ねぇ、奏太くん、最初から私の名前なんで知ったの?」
顔を赤くする奏太くん。
「え!?…また今度話す…」
「前もそうだった!話してよー」
「わーかーりーまーしーたー。実は…」
この話を聞いて私の方が顔を赤くするんだー
私にだって恋はできる。
恋には…年齢だって体型だって関係ないのだから。
ぽっちゃり恋物語+。
完