初めての告白に私は数分その場を離れられずにいた。


浅田くんは本当にいい人そうだけど…私はやっぱり…




「梓センパイ」


…っ!?

久しぶりに聞く声に焦りを隠せない。


「梓センパイ、久しぶりですね。」


奏太くん…


約2ヶ月ぶりかな。


「うん、久しぶりだね。」


「中庭で1人ってどうしたんですか?ちゃんとご飯食べました?」


そう言う奏太くんにはいつものような笑顔はなかった。


「ちょっと用事があってここにきたから、ご飯はまだなの。」


「ちゃんと食べないとダメですよ!」


うなずいて返事しようとしたとき、

キーンコーンカーンコーン

昼休み終了の予鈴が鳴った。



「梓センパイ最近ずっと俺のこと避けてましたよね?俺…なんかしました?」


ぎくっ

私は思わず下を向く。


やっぱり気づいてたよね。


なんかしたかと聞かれると、何もなくて。

返事に困る。