サッカーかぁ。


そういえば中学でサッカー部だった晴は高校でもやるって言ってたっけ。


姉が見に来るとかやっぱり嫌かな?


どうしよ…。


「考えといてください!…ね?」


「うん、わかった。」


晴にも一応聞いて、行くって決めたら一緒にみなみも来れるか聞こう。


「あ、俺たち…すごいゆっくりしてるけど、遅刻してるんでしたよね!?」


…あ。


すっかり忘れてた!!


「走りましょ!」


奏太くんは私の手を引いて走り出した。


…ドキッ。

かわいいけどやっぱり男の子なんだよね、奏太くんって。


やっぱり女の子の手とは違うんだ…。


「梓センパイ、では!」


3年の校舎の前で私の手は放され、奏太くんは2年の校舎へと向かった。


手が熱い。


私、どうしたの…?