ぽっちゃり恋物語+。

気がつけば俺はサッカー部の部室に来ていた。


あ、佑センパイ…


『すいません。やっぱり部室にお願いします。』


俺はそんなメールを送り、部室のベンチに寝転ぶ。


サッカー部は上下関係の隔たりがあまりない。

だから部室はいつもはにぎやか。


今日みたいに部活が休みだと、誰もいないからもちろん静か。



はぁ…


無意識につくため息が雨音と共に俺の耳に届く。


ガチャ。


「なにそんなにへこんでんだよ?」


さっきメールしたばかりなのに、もう部室に来た佑センパイ。


「早くないですか?」


俺はゆっくりと起き上がる。


メールしてから1分くらい。

佑センパイの教室からここまでは結構遠い。