よし。梓センパイに覚えてもらわなきゃ。
俺は梓センパイの頭に手を伸ばしつつ、話しはじめた。
「俺、桜の花びら追いかけてて…そしたらぶつかっちゃったんです。
すいません…」
「いえ…。でも、なんで…」
桜の花びらを取った瞬間、梓センパイがそう言った。
「地面に落ちるまでに桜の花びらが拾えたらいいことがあるんですよ?
…なんて、友達から聞いたことなんで本当かどうかわからないですけどね!」
「その話、私信じたいです。
本当にいいことが起こらなくても特別な気分になる気がするんです。」
梓センパイ…
男子が苦手な梓センパイが自分の気持ちを俺に言ってくれてる。
それがただうれしかった。
俺は梓センパイの頭に手を伸ばしつつ、話しはじめた。
「俺、桜の花びら追いかけてて…そしたらぶつかっちゃったんです。
すいません…」
「いえ…。でも、なんで…」
桜の花びらを取った瞬間、梓センパイがそう言った。
「地面に落ちるまでに桜の花びらが拾えたらいいことがあるんですよ?
…なんて、友達から聞いたことなんで本当かどうかわからないですけどね!」
「その話、私信じたいです。
本当にいいことが起こらなくても特別な気分になる気がするんです。」
梓センパイ…
男子が苦手な梓センパイが自分の気持ちを俺に言ってくれてる。
それがただうれしかった。


