ぽっちゃり恋物語+。

朝。

いつも遅刻ギリギリに登校する俺は少し早めに学校に来た。


自分のクラスの教室からは学校の門が見える。


俺は窓から門を見て、梓センパイを探す。


佑センパイに梓センパイのことを聞いてからもう半年以上経った。


梓センパイへの自分のはっきりとした気持ちに気づいたのは3ヶ月前。


それから佑センパイに相談するようになって、今日俺は行動に出る。


作戦は考えてあるから、実行するだけ。


うまく実行できるかドキドキだ。



あ、梓センパイだ!

俺は梓センパイを見つけた瞬間、3階のこの教室を出て1階に向かって走った。


校舎を出て周りを見渡すと、桜の花びらが舞うなかを歩く梓センパイの後ろ姿が目に入った。


梓センパイと話したい!!


俺はこの想いを胸に梓センパイ近づいた。