改定版・はじまりの季節

「真白ちゃん、お友達は?」


「帰ったよ。
渡したい物があっただけみたいだし。」


「姉さん、これなに?」


緑が、さらっと私が持ってた紙を奪った。


「緑!!」


「うわっ!!
すげぇ〜。
姉さん、モテモテだね。」


この紙には、軽く20人ぐらい乗ってる。


しかも、表題に『真白さんを好きな男たち』とはっきり書いてる。


「ははっ。」


私は、笑うしかなかった。


こんなに誰かを思われても心は動かない。


遥人に捕まれっぱなし。