改定版・はじまりの季節

「しろちゃん。
ヤホ!!」


「蜜香。
どうしたの?
そういえば、実家に帰省するって言ってたもんね。」


三島 蜜香は、高校からの友人で、短大も一緒。


私を羨ましいと言った友達の一人でもあり、私の進路を変えるきっかけをくれたのだ。


「しろに渡すもんがあって。
はい。」


私は、首を傾げながら蜜香から封筒を受け取った。


「なにこれ?」


「しろを好きな男たちのケー番とアドが書かれてる紙。」


「はっ?」


私は、蜜香を怪訝そうに見た。