空は…

だんだんと薄紫色へと変わっていく

まるであたしの心の様に…


階段を上りきったあたしは
初めて来た屋上の
意外に美しい風景に
感動をした


「最後にこんな綺麗な景色を見れて…よかった…」


誠也が見た最後の景色は
暗くて切ない夜だったんだろう…



イマカライクヨ…



あたしは履いていた靴を脱ぎ
策に手をかけた