「華憐も…その眼鏡、ダテだよね?」

「えっ!?」

「わかるよっ俺もだから」

「…う…うん」

「外してくれる?」

「………うん」

あたしは眼鏡を外した

「…っ」

かなり恥ずかしいっ

「………っ」

目をパッチリさせている智

「な…何よっ」

「い…いや……可愛いなって……」

「…っ」

ヤバいっ顔真っ赤っっ!

「ここまで可愛いなんて…想像以上だった…」

「べっ別にっお世辞とかいらないからっ」

「フフフ…」

「………」

いつの間にかすっかり泣き止んでいた

「…あのね…」

「ん?」

「あたし…好きな人がいたの……自分では気づけずにいたんだけど…」

「うん」

「今日…気づかされたの…本人に」

「…うん」

「でも…彼は……好きな人がいるんだって…」

「……」

「今日知ったばっかりなのに…なぜか大量の涙が零れてきて…家を飛び出していた……
そんな時…智に出会ったの」

「うん」

「智に抱かれた時…智があまりにも温か過ぎて…また泣いてしまった」

「クス」

「ありがとう…本当に」

「いいえ
本当の事を言ってくれてありがとう」



智は優しい


今まで出会った人の中で
もしかしたら一番かもしれない


それくらい優しくて…
元気をくれる






ありがとう。


智…