――――へぇ、ハツちゃんっていうのかい?



――――大丈夫さ。ちょっとおじさんと一緒に行くだけだから。ママにはおじさんから言っといてあげるよ。



――――恐がらなくていいよ、さぁおいで?












やだ・・・・・離して・・・・・。



ママ・・・・・怖いよぉ・・・・・ママぁ・・・・・。



誰か・・・・・助けて・・・・・。













――――見える子よ、ならば俺が助けてやろう。











優しい、どこか皮肉めいたその声の主を、私は思い出せない・・・・・。