「ん?」
二人が一斉にあたしに注目する。
「あたしも……行っていいかな? 合コン」
「へ?」
優一君が驚いた表情であたしのことを見る。
「ダメ……かな?」
「いや、別にいいんだけど……」と言いながら、何故か優一君は相変わらず机につっぷしてまま眠っている卓巳君へチラリと視線を向けた。
「あたしもイブの夜……一人なんだもん」
「ああ……うん。でもさ……」
「もう、いいじゃん!」
何か言いかけた優一君の言葉を沙耶が遮った。
「萌香も来なよ。ね、それでいいでしょ?」
有無を言わせぬ態度で、沙耶は優一君の背中をバシバシと叩く。
優一君に拒否権はない……そんな感じだった。
隣からはスースーと卓巳君の寝息が聞こえている。
この会話はきっと彼の耳には届いてないはず。
でも、聞こえていたとしても……。
卓巳君はきっと何とも思わないよね。
クリスマスイブまでのカウントダウンが始まった気がした。
この時あたしの中にはある決断が生まれていた。
“イブを最後にしよう”
会うのは昼間だけだけど……。
二人で楽しく過ごして、それで最後にするんだ。
ちゃんと自分の気持ちを伝えよう。
“好き”って言葉にするんだ。
卓巳君はきっと和美さんを選ぶだろう。
それでもいい。
そしたらちゃんとお別れするんだ。
クリスマスイブに
――卓巳君とサヨナラするんだ。
二人が一斉にあたしに注目する。
「あたしも……行っていいかな? 合コン」
「へ?」
優一君が驚いた表情であたしのことを見る。
「ダメ……かな?」
「いや、別にいいんだけど……」と言いながら、何故か優一君は相変わらず机につっぷしてまま眠っている卓巳君へチラリと視線を向けた。
「あたしもイブの夜……一人なんだもん」
「ああ……うん。でもさ……」
「もう、いいじゃん!」
何か言いかけた優一君の言葉を沙耶が遮った。
「萌香も来なよ。ね、それでいいでしょ?」
有無を言わせぬ態度で、沙耶は優一君の背中をバシバシと叩く。
優一君に拒否権はない……そんな感じだった。
隣からはスースーと卓巳君の寝息が聞こえている。
この会話はきっと彼の耳には届いてないはず。
でも、聞こえていたとしても……。
卓巳君はきっと何とも思わないよね。
クリスマスイブまでのカウントダウンが始まった気がした。
この時あたしの中にはある決断が生まれていた。
“イブを最後にしよう”
会うのは昼間だけだけど……。
二人で楽しく過ごして、それで最後にするんだ。
ちゃんと自分の気持ちを伝えよう。
“好き”って言葉にするんだ。
卓巳君はきっと和美さんを選ぶだろう。
それでもいい。
そしたらちゃんとお別れするんだ。
クリスマスイブに
――卓巳君とサヨナラするんだ。

