「……いらっしゃい」


今日も、卓巳君の部屋に招かれた。


あの日以来、卓巳君とは何度もエッチをした。


たいてい、彼から昼間にメールが届く。

たった一言。


【今日、あいてる?】


いつもあたしの返事は決まってる。

そして夜には彼の部屋で体を重ねる。



――そんな関係。






「萌香……」


吐息が耳をくすぐる。


そんな悩ましげな声を耳元で囁かないで。


卓巳君が背後からあたしの肩にキスを落としながら、キャミソールの肩紐を外す。


ゆっくりと……

ゆっくりと……

あたしの体を隠していた布は彼の手で剥ぎとられていく。


――焦らさないで……。

――ちゃんと触って?


たまらなくなって、キュッと目をつぶった。


卓巳君はもうあたしの体を全部知ってる。


あたしの体はまるで楽器みたいに、彼の指や唇や舌に反応して甘い音を奏でる。


そんな反応を見て彼はクスクス笑うから、あたしは恥ずかしくて……不安でどうしようもなくなる。


「……なんで笑うの?」


あたしどこかヘンなの?


泣きそうな瞳で尋ねた。


「スゲー素直な反応するなぁって……」


またクスクス笑いながら耳元でそう囁かれて……


「もぉ……やだ……」


悔しくて抵抗しようとしたら

両手を抑え込まれて、甘いキスではぐらかされた。




――ずるい、ずるい、ずるい。

頭の中で巡る言葉は声に出せなくて……


その代わりに漏れるのは甘い声ばかり。


そんな声を聞きながら……

朦朧とする意識の中で彼にしがみついた。