うそっ。

これって誘ってくれてるの?

また会ってくれるの?


《ダメかな?》


「ううん。ううん……大丈夫」


あたしは卓巳君に見られるわけでもないのに、携帯を握り締めながらブンブンと首を横に振った。


信じられない……また会えるなんて。

うれしすぎて、もう泣きそう……。


《……つっても、オレ今日予定あって帰り遅いんだ。会うの夜からでいいかな?》


「うんっ」


卓巳君に会えるなら、何時でも構わないよ。



《じゃ、8時に……桜ヶ丘駅のコンビニ前にあるオレンジ色のマンション知ってる?》


「うん」


《そこ、オレんちだから。その前で待ってて》



「えっ……」


卓巳君のマンション……?


その時、あたしの抱いた疑問を確信に変えるような、甘い声が耳に入った。


《……昨日の続き……しよ?》