不機嫌でかつスイートなカラダ

多分、この外見のせいだと思う。

特別美人だとは自分でも思わないけど、あたしの目は大きくて二重がはっきりしている。

睫毛も長いから、本当はほとんどメイクなんてしていないのに、ケバく見られてしまう。

いわゆる派手顔なのだ。

髪も天然でクセのある栗色だし。

友達も派手目な子が多いせいもあって、高校生の時なんて男子から『チャラい女』みたいに噂されてた。

――本当は誰とも付き合ったことすらなかったのに……。



大学に入って二年目。

生まれて初めてできた彼氏が元彼の智也(トモヤ)だった。

初彼の存在がうれしくて、智也が望むことならなんでもしてあげたかった。

あたしは全て智也の思うままに行動した。

そうして初めて結ばれた日に智也から言われた言葉。


「マジで? もっと遊んでると思ってたのに……初めてかよ? やりにくいなぁ……」


ショックだった……。

周りの友達に比べて初体験が遅いことがずっとコンプレックスだった。

あたしには女として、何かが足りないんじゃないかって、ずっと思ってた。


だから頑張ってたの。

エッチは嫌だったけど、智也が望むなら我慢しなきゃ……って。

痛くてもずっと……耐えてた。


だって、好きだったんだもん。

嫌われたくなかったの。


だけど、ある日とうとう言われた。


「お前、不感症じゃねーの? お前抱いてても全然気持ちよくなんねーんだよ」


智也とはその日を最後に連絡が取れなくなった。


やっぱりあたしの体っておかしいのかな……?

あ……ダメだ。

また泣きそうになってきた。


目の縁にじわりと水分が溜まって、今にもこぼれそうになったその時……