亜希があたしの家に押しかけてきたのは、雄大くんとメールを始めてから一週間が過ぎた頃だった。
「…湊っっ…」
息を切らして、あたしの部屋へ駆け込んできた。
亜希にしては珍しいことだ。
「……??どしたの、慌てて」
「…どしたの、じゃないから！…湊、雄大とメールしてるでしょ？なんで!?」
…なんで？
「だって、友達だし…」
「…でも、うちの彼氏なんだけど」
こうなった亜希を止めるのは、極めて難しい。というか、無理だ。
「…雄大の浮気相手が湊だとは思わなかったよ…ひどいね…」
……浮気……??
わけわかんない。
