部屋で漫画を読むあたしと雄大くん。 音は、ない。 口をひらいたのは、雄大くんだった。 「…俺、湊に嫌われてる?」 「…さぁ?別に」 「じゃ聞くけど、なんで怒ってんの」 「…怒ってないけど」 っていいますか、悪いのは雄大くん。 「…亜希を大切にしてって言ったのに、ああいうこという雄大くんが悪い」 雄大くんは、黙り込んだ。