祭り一日目−


朝から曇りの空。

大丈夫かな???


不安でずっと窓の外を眺めてた。

周りを見渡したら皆そう。笑


今日は一昨日買った新しい浴衣を着たくて…
祭りは二日間あるけど、うちの好きな人が来るのは今日だけだ。

だから凄い浴衣を着たかった。


だけど雨は降ってきて…
凄いショック。


「えー今日は祭りがあるらしいけど、この天気なら無理かもしれませんねぇ。
まあ行く人は多いと思うんで言っとくけど、遅くまでフラフラせんように。以上。」



帰り、担任が話している。


祭り…ありますよーに!
てか、晴れて下さい。



少し落ち込みながらもう一人の親友…
優未とダッシュで校門を出て帰る。


一番最初から祭りに行きたいし!!

もしかしたら晴れて浴衣着れるかもしれないし。



少しの期待を胸に抱いて家に帰った。


「由利??今日は浴衣やめときなさい。高いんだし汚れたら明日着れないわよ??」


「え〜…お母さんには今日着たい理由なんて分かんないもんね…」

少しすねて二階へ上がった。

でもしょうがない。

雨だもんね。

私は諦めると私服に着替え優未との待ち合わせ場所に向かった。