ガラガラと、病室のドアが開けられた。 「美音ー?」 病室に、キャップを被った小柄な男の子が入ってきた。 「…美音、コイツら誰」 「えっと、美音ちゃんと同室になった原田 明子です。 よろしくね?」 「ボクは、黒井 順哉美音の彼氏さ」 美音は、順哉の背中をポカポカ叩き始めた。 「アハハッ、冗談だってば。美音 でも、美音はボクの将来のお嫁さんなんだ!」 順哉は、ニコニコと笑いながら言う。