「…は?」 「声帯が切れて声が出なくなったのよ」 「…へぇ」 母さんは、箱を開けてケーキを取り出した。 「はい、美音ちゃんあーん」 パクリと少女は、ケーキを食べた。 少女は、ほっぺを抱え、美味しいと表現している。 「美味しいだって明彦」 「わ、分かってる」