あたし達はキスを交わしたあと

2人で手をつないで屋上をあとにした

ガラガラッ

蓮弥があたしの前に立って教室のドアを開けた

そして、蓮弥に続いて教室の中へと入る

「おっ!蓮弥じゃーん」

と言って近づいてきたのは良太だった

「あっ、奈緒も一緒な……!」

良太は、蓮弥の腰あたりを見て言葉を止め、あんぐり口をあけて目を見開いている

その視線とおかしな表情に気付いた蓮弥は

「っ…なんだよ、そんなに俺と奈緒の手、おかしいか?」

と必死に笑いを堪えて言った

その言葉で、良太の言いたいことが分かり

『……っ!!!///』

急に恥ずかしくなってあたしは

繋がれた手を離そうとした…けど、やっぱり。

それに気付いた蓮弥が、更に強く握り

良太に見せ付けるようにして上に上げた