「…。」
「もしもし?香?」
「俊也…。」
「香?どうしたんだよ?暗いな…。」
俊也、優しい…。
何で?
何で待たされて怒んないの?
それとも怒れない事をしてたって事?
百合子さん?
「俊也?ずっと一人で校門で待っててくれたの?」
「そうだよ。」
嘘!嘘だ…。
「そう。ごめんね。」
「今、どこ?俺、そっちに行くよ。」
「来なくて良いよ。」
「何でだよ?」
「…。」
「香?」
「体調が良くないの。インフルエンザかもしれない。だから、来ないで。」
「え?大丈夫かよ?朝、元気だったのにな。誰かと一緒?帰れる?」
「もうすぐ家だから、大丈夫。連絡…連絡しないでごめんね。」
「良いから。気をつけて帰れよ。」
「じゃあ。」
俊也、優しかったな…。
本当に何で怒んないんだろ?
普通、怒るのにどうして?
私、おめでとうって言ってない。
言えなかった。
本当ダメだな…
本当にダメな彼女。
俊也がかわいそう。
俊也が他に行きたくなってもしょうがないよ。
悪いのは全部、私。
私なんだから…。
私は暫く、俊也を避けた。
インフルエンザだと嘘をついて…。
でも、いつまでもこんな状態が続けられる訳ない。
俊也に会おう。
会って、ちゃんと別れを告げよう。
私は俊也に電話した。
「俊也?」
「香?大丈夫か?」
「うん。ありがとう。もう良くなったよ。」
「そっか。良かった。だいぶ長かったな…。ずっと学校行けてねーよな?」
「うん。行ってないよ。」
「明日からは行ける?」
「うん。俊也、私ね、俊也に話したい事がある。」
「何だよ?改まって。また別れ話じゃねーよな?」
「…。」
「そうなのか?」
「…。」
「香?」
「…。」
「何でだよ?何が嫌なんだよ?俺に悪い所があれば直すからさ。何が嫌か言ってくれなきゃ分かんねーよ。」
「ごめん。」
「ごめんって…。何なんだよ?言えよ。言ってくれよ。」
言ってしまう。
俊也を取り巻く女の子達の事も…
百合子さんの事も…
見苦しくて、情けない自分を俊也に出してしまう…。
終わりだ。
こんな事言ったら、本当に嫌われる。
もう友達にすらしてもらえない…。
聞かないで。
お願い…。
私、俊也に嫌われたくない…。
何も聞かないで、私と別れて…。
「もしもし?香?」
「俊也…。」
「香?どうしたんだよ?暗いな…。」
俊也、優しい…。
何で?
何で待たされて怒んないの?
それとも怒れない事をしてたって事?
百合子さん?
「俊也?ずっと一人で校門で待っててくれたの?」
「そうだよ。」
嘘!嘘だ…。
「そう。ごめんね。」
「今、どこ?俺、そっちに行くよ。」
「来なくて良いよ。」
「何でだよ?」
「…。」
「香?」
「体調が良くないの。インフルエンザかもしれない。だから、来ないで。」
「え?大丈夫かよ?朝、元気だったのにな。誰かと一緒?帰れる?」
「もうすぐ家だから、大丈夫。連絡…連絡しないでごめんね。」
「良いから。気をつけて帰れよ。」
「じゃあ。」
俊也、優しかったな…。
本当に何で怒んないんだろ?
普通、怒るのにどうして?
私、おめでとうって言ってない。
言えなかった。
本当ダメだな…
本当にダメな彼女。
俊也がかわいそう。
俊也が他に行きたくなってもしょうがないよ。
悪いのは全部、私。
私なんだから…。
私は暫く、俊也を避けた。
インフルエンザだと嘘をついて…。
でも、いつまでもこんな状態が続けられる訳ない。
俊也に会おう。
会って、ちゃんと別れを告げよう。
私は俊也に電話した。
「俊也?」
「香?大丈夫か?」
「うん。ありがとう。もう良くなったよ。」
「そっか。良かった。だいぶ長かったな…。ずっと学校行けてねーよな?」
「うん。行ってないよ。」
「明日からは行ける?」
「うん。俊也、私ね、俊也に話したい事がある。」
「何だよ?改まって。また別れ話じゃねーよな?」
「…。」
「そうなのか?」
「…。」
「香?」
「…。」
「何でだよ?何が嫌なんだよ?俺に悪い所があれば直すからさ。何が嫌か言ってくれなきゃ分かんねーよ。」
「ごめん。」
「ごめんって…。何なんだよ?言えよ。言ってくれよ。」
言ってしまう。
俊也を取り巻く女の子達の事も…
百合子さんの事も…
見苦しくて、情けない自分を俊也に出してしまう…。
終わりだ。
こんな事言ったら、本当に嫌われる。
もう友達にすらしてもらえない…。
聞かないで。
お願い…。
私、俊也に嫌われたくない…。
何も聞かないで、私と別れて…。
