センチメンタル・ギター

大して強くも無い沼ちゃん

酒豪と言われる僕に負けじと飲んだせいか

帰りはタクシーで僕の家まで連れて帰った

学校から近いせいもあって

この家はよく宿泊施設になることがある


「きもち悪っ…」

酔っ払いの介抱には随分と慣れてる僕

さっさと寝かしつけて僕は買ったばかりのスコアを開いて

ギターを弾いてみる


新しいおもちゃを買ってもらった子供のように

僕はひたすらギターを引き続けた


僕のギターに合わせるように

沼ちゃんが嗚咽する


気がつけば僕の布団に世界地図を描いていた


うわっ…

寝ゲロ…