騎士❤side


暗闇に響く、純恋の声。



俺は...何をしているんだ?


微かに聞こえた純恋の声....


急に頭が真っ白に・・・人格が入れ替わった様な感覚に飲み込まれた。



こんなに近くに、純恋がいる。



この感情を...純恋にぶつけてしまった。




気がつくと俺は夢中になって、純恋の耳を口に運び、純恋を味わっていた。




「.....純恋」

俺が喋ると、純恋の肩はビクリと反応した。


いくら暗闇だからって、これだけ近づいていれば一つ一つの純恋の動きが俺に伝わってくる。



一気にロッカーの中がシーンとなった。


「純恋....ごめん」


俺は一体、何回純恋に謝れば気がすむのだろうか。





小学校の頃は、当たり前のように一緒にいて


登下校だって一緒だった....


でも、中学のころから・・・純恋との間に見えない壁が広がった。