「純恋、走れるか?」

小声気味で言ってみたものの、聞こえてるかは少し不安だが


「・・・・少しだけなら」


聞こえてたみたいだ。


少しでも走れたら十分だ!



「悪ぃ、担任に遅れるって言っといて!後、藤宮さんも。頼むな!」

席が隣の奴に伝言を頼んだ。


「五十嵐もサボリか?まぁ、五十嵐だったら何しても許してくれそうだけど・・・・藤宮って?マスク女・・・」


「そんじゃ、頼む!」


3-3は全体的にノリが良いクラスだから何でも、こーいう事は引き受けてくれるが


マスク女・・・純恋は全体的にこの学校から浮いているらしい。



俺は、そんなの1回も思った事は無いし



純恋に話しかけるな!と言われても、俺が話しかけたかったら話しかけるし・・・・まぁ、100%無視されるけどな。


ちょっと、傷ついたりする。