「ごめん、全部俺の“せい”だから。クラスの人達も先生も関係ない、協力してもらっただけだから。・・・・少しでもクラスの皆と純恋を仲良くさせたかったんだ。ごめん」



目の前の騎士が頭を下げて謝った。




・・・私の...ため?




「って、さすがメル。頭の回転良すぎだよな、一発でばれちゃったし」




「なーにが“頭の回転良すぎ”だ!あんなとこで携帯ぶちかまして探しに行く奴なんているわけない。普通に考えたら分かること!!」





「・・・ちぇっ、せっかく褒めてやったのに。・・・すいません、先生とクラスの皆...それとメル。迷惑かけて.....本当にありがとうございます」





「・・・・いや、五十嵐の作戦聞いた時。私は教師失格だと思ったんだ、孤立している生徒に気が付く事が出来なかった・・・・本当にすまん、藤宮」





「・・・えっ.....いや....その」




今度は先生が頭を下げた。



「ごめんな」
そう付けくわえて、苦しそうな顔をした。






「...おっ俺も、藤宮の事『マスク女』とか言ってごめん!」



「....あたしもっ!!ずっと無視とか...いろいろ押しつけてごめん!!」




それから、『俺も』とか『私も』とか...次々と声が上がった。







....みんな....。






・・・・嬉しい。



やっと...皆の顔、ちゃんと見れた。