『分かんない、だけど思うだけで、辛いし苦しい。それが“恋”だよ。ダメだって思ってるほど燃えるのが“恋”なの。』
「・・・これ・・・が?」
『ずっと目で彼を追ってしまったり、目があっただけで全身の体温が一気に上昇する....それが“恋”というものなの。・・・・純恋、あなたは騎士君を本当に好きになってしまった、本当の恋を知ってしまったから...描けなくなってしまったんじゃない?』
「・・本当の恋を....私が知ってしまった。」
『そうよ....』
今までは上っ面だけで描いていた、私の漫画。
それを....私自身が気付いてしまった....自分が本当の恋愛を描いていなかったという事を。
