純恋❤side



私が話すたびに、何度も頷く騎士。



一体...騎士の頭の中は、どうなっているんだろう?


一体...何を思っているんだろう?



昔を思い返して...頷いているのかな?



そうだよね


一緒の布団で寝るなんて・・・何年前にしたんだろう...



薄れかけていく記憶を、必死に残そうと、取り戻そうと頑張っている私は...






ゆっくりと顔を上げて、真上の天井を見る。



白い清純な色




もう、私は“白”にはなれない。




まっさらな綺麗な色である“白”は・・・・




―――彼女がいる男を...利用したりなんてしない。




ねぇ...そうでしょう?


神様。




私は・・・一生、白には戻れない“黒”だから。