ナ・・なんなんだ?



「なんだよメルル・・・五十嵐にフォーリンラブって」


すかさず、傍にいた男子が口をはさんだ。



純恋なんて、今にも泣きそうな顔してこっち見てるけど...


何が起こったんだ?


「見つけましたのっっメルルのダーリンが❤」


「「「「ダーリン???」」」」


教室中に響き渡る声に、教室にいる全員が答えた。



「み・・皆様知らないのですか!?少女マンガ、シーラバのダーリンを」


真顔で言い放ったメルルは、少し周りの様子を見て確認したように言った。


「あれは、少女漫画界の神作品ですよ!?女子の皆様知らないのですか???」



メルルの、その言葉をきっかけに周りの女子たちが一斉に騒ぎ始めた。