「はいはい、そうねぇ…
奈央はもったいないのよね」
ヨッシーは私を軽くあしらって、続けた
私今死にそうだったんですけど
三途の川渡るところだったんですけど
そこノータッチすか?
…ていうか、
私って…
「もったいない…?」
なんかもったいないことしてる?
水出しっぱなし?
電気つけっぱなし?
ぱなしはダメって話?!
スパコーン―
「ストーップ!!
なんで某CMのぱなしがあんたの性格に関係あんのよ」
ヨッシーは私の妄想を強制的にシャットダウンした
スリッパで私の頭を殴って…
痛ッス…
「ですよね~」
ハハハハ…無念。
「奈央のそーいうとこがもったいないの!
せっかく可愛いのに!」
「そーいうとこ?…
…って私可愛いの?!
そうか、そうか…ほほう…そうか…ふふ…ふふふ…」
顔がにやける
だって可愛いだなんて生まれてこの方言われたことがないんだもん
そうかー私可愛いのかー
ふふふ
じゃあ…
「ナッオー可愛い奈央ちゃん♪だね」
バックに付いていたムッフィーのキーホルダーを指でぶらぶらさせながら歌った
「それ、ムッフィーが可愛いそうだから、
あんたと一緒にされたら」
ヨッシーが哀れみの目をして言った

