てか!てか!てか!!
早く下りろ
ドキンっ―ドキンっ―
さっきから心臓がヤバい
ドキンちゃんが体当たりしてるぅ!
やめてー!!!
「早く!早く下りろ!
ドキンちゃんがヤバいんだって!」
私は高野を叩いたり、押し退けたり、必死に抵抗した
でも、全然びくともしなくて、逆に手を取られた
そして、その手をベッドに押し付けられた
「ヤバい…こっちも可愛いんだけど…」
ドキンっ―
高野は悪戯に笑った、余裕しゃくしゃくと
な何?!コイツ、今、私の事可愛いって言った?
…ん?
高野が私の肩に顔を埋めた
ガブっ―
「イッテェー!何すんだ、てめぇ!」
高野はいきなり私の肩に噛み付きやがった
高野に噛まれたとこが痛さと熱さでじんじんする
イッテーよ!
寝ぼけてんのか?
腹減ってんのか?
私は食いもんじゃねぇっつうの!
なんか今の高野変だ
変な事言うし
変な事するし
私が痛みを堪えながら、考えていると、…
「ぶはっ、ぶっさいくな顔」
高野は悪戯した子供みたいに笑った
コイツぅ~
誰のせいだと思ってんだ!?
甘噛みしやがって!
オメェは犬かよ!

